傷に潤いを与えて治す乾燥肌ケアは、薬局コスメではできない

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傷に潤いを与えて、自己治癒力を引き出す!

湿潤ケアという新しいエイジングケア
湿潤ケアという新しいエイジングケア傷や熱傷などに対し、消毒してガーゼを当て、かさぶたを作って治すというのは少し前までは当たり前でした。

ところが現在主流になりつつあるのはそれらを真正面から否定し、「消毒しない」「乾かさない」「水道水で洗う」を3原則として自己治癒力を引き出す治療法、いわゆる湿潤療法です。

湿潤療法を応用した絆創膏なども増えてきましたが、それを年齢による乾燥で傷んでいるのお肌のケアに活かしたエイジングケアも、広まりつつあります。

皮膚科医で多くの美容本を出している吉木伸子先生も、著書の中で「お肌に水分を与えて、油分でフタをする」という従来のスキンケア法は古いと断じています。

そして代わりに「保湿成分を肌に補うことで潤し続け、肌のターンオーバーを促進する」ことが、現在の乾燥肌ケアの主流であると論じています。

必要なのは、水分ではなく保湿成分

時代が進むにつれて肌トラブルの解明も進み、特に年齢とともに乾燥しやすくなっていく肌に、水分を与えても何の意味もないことが証明されています。

肌は外部からの異物を「入れない」ような構造になっているため、どんなにたっぷり水分を与えても、肌の内側に「浸透」することはないのです。

お肌の潤いというのは、肌に存在するセラミドなどの細胞間脂質、いわゆる保湿成分が、肌の内側から無限のように湧き出してくる「水分」を抱え込み、蒸発を防ぐことによって保たれます。

ところがこのセラミドなどの保湿成分は年齢によってどんどん減少していくため、スキンケア化粧品などで「補給」してあげる必要があるのです。

それによって肌が潤いを保つための力、いわゆる保水力が高まり、肌の再生が促されるのです。

化粧水中心の薬局コスメでは、乾燥肌は永遠に改善しない

セラミドなどの効果が高いとされる保湿成分はほとんどが油溶性、いわゆる油分に溶けやすい性質を持っているため、サラサラした化粧水などには配合できません

ところが薬局やドラッグストアには、大きな化粧水コーナーがどこに行っても設けられているように、未だに化粧水を中心に据えた商品展開を行っています。

前述した吉木伸子先生は著書の中で、化粧水などの水分中心のスキンケアは乾燥肌にはほとんど意味が無いどころか、蒸発するときに肌の水分を奪っていくためにかえって悪化してしまう、という旨のことをおっしゃっています。

私も30代半ばぐらいまでは、洗顔後にヒリヒリした痛みを感じるくらい敏感な乾燥肌の持ち主でした。

そこで美容液やオールインワンゲルのような、豊富な保湿成分と適度な油分を配合した商品を中心にスキンケアをするようにしてから肌が落ち着くようになり、乾燥もどんどん改善されていきました。

湿潤ケアで、乾燥肌を根本から改善する!

年齢による乾燥肌を改善していくためには、肌の保水力を高めてあげることが必要です。

そのために最新の湿潤療法を活かしたスキンケアを行い、お肌を根本から改善してあげるエイジングケアを心がけましょう!
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傷に潤いを与えて治す創傷治療は、近年主流になりつつあります。一昔前までは、やけどや怪我をした場合は傷口を消毒し、皮膚を乾燥させて瘡蓋を作りながら治癒へと導くというのが当たり前でした。ところが現在の医療では、キズを消毒もせず、乾燥もさせず、湿潤環境を与えて自己治癒力を活かしながら治す、というのが主流になっています。またそういった商品も多く出回るようになりました。ここでは、それを乾燥肌の改善などのお肌に活かす、最新のエイジングケア情報についてお伝えします。 年齢とともに乾燥しやすくなった肌は、たくさんの細かい傷を抱えています。肌の再生、いわゆるターンオーバーがうまくいかず、バリア機能を損なった組織がそこらじゅうに存在しているのです。お肌を潤った状態にしておくことで、肌のターンオーバーを促進させて改善させる、いわゆるお肌の湿潤療法とも言えるケアをすることができる商品も増えてきています。ところが薬局やドラッグストアで売られている化粧品では、それがうまくできません。 ドラッグストアなどで購入できる商品は、今でも化粧水・美容液・クリームなどのオーソドックスな基礎化粧品のセットが主流です。特に化粧水は常に売れ筋商品であり、「浸透」などと謳った商品は昔からずっと人気商品のままです。ただし肌を潤った状態に保つためには化粧水は不要、というのが、現在のエイジングケアの主流です。化粧水を使ってしまうと、乾燥した肌をさらに乾燥させてしまい、余計に肌を傷つけてしまうからです。